筑波大学大学院に留学したミャンマー人の日本滞在体験記

日本人の宗教観       

         それぞれの国にはそれぞれの宗教があります。日本もアジアの国なので仏教の影響があります。でも私の国の仏教と日本の仏教は違います。ミャンマーは仏教国ですが、イスラム教やキリスト教を信じる人も多いです。日本人も仏教の国だと聞いていましたが、日本で生活してみると日本は仏教国ではない感じがしました。

もくじ

  • 日本のお寺
  • 神道
  • 地獄の沙汰も金次第
  • まとめ

日本のお寺

          日本のお寺には大仏が少ないです。鎌倉とか奈良とかに有名な大仏はありますが、どのお寺にでも大仏はあるわけではないです。また有名なお寺に多くの人がお祈りに行きますが、実は祈りに行くというより観光しに行くという印象が強いです。

日本では町中でもお寺でも、お坊さんにめったに会うことはありません。彼らはどこにいるのだろうと思っているのですが、誰にも質問したことはありません。

                  

ミャンマーでは、お坊さんをよく見かけます。毎朝お坊さんたちが托鉢に歩きますから、人々はお坊さんが来るのを待って食べ物を喜捨する習慣もあります。

ミャンマーは敬虔な仏教国ですから、どのお寺(パゴダ)にも大仏があり、国のあちこちにパゴダだらけです。お寺があるだけでなく、ミャンマー人は特別な日や自分の誕生日に頻繁にお寺に行って祈ります。日本の仏教はマハーヤーナで、ミャンマーはヒーナヤーナですが、実際こんなに習慣が違うのだと実感しました。

神道

          日本には仏教が来る前から日本にある神道という宗教があるのを知りました。ミャンマーにはこれに似た宗教はありません。だから、神道は興味深いです。

留学中に千葉県にある神社に行ったっことがあります。そこには樹齢800年もの古木や力強い石などに線香を供えていました。なにかの力があると思われる自然のものにしめ縄をして、まるで神様のように扱います。

その力強い石の話を聞きました。その石は津波の時、人々に注意を知らせたので多くの人が津波から助かったといいます。その神社に行って神道は自然を信じる宗教なのだと知りました。

去年国際交流基金の日本語教師研修で日本に行った時、研修センターの近くにある神社で研修のプロジェクトの一環としてリサーチをしました。リサーチの内容は、日本人が宗教をどう考えているかということでした。その結果、若者達は普段あまり神社に行かないのですが、お祭りがある時やお花見では神社に行くと答えた人が多かったです。また、仏教のお寺と神社の区別があいまいだったのも興味深いです。

普段あまり神社に行かないのは、ミャンマー人の若い男達みたいだと思いました。ミャンマー人はよくお寺(パゴダ)に行きますが、若い男達はあまり行かないでのす。ミャンマーでは仏教を信じるのは女性に多く、女性はよくお寺に行くと思います。

小さな女の子も真剣に祈っている

地獄の沙汰も金次第

            日本人は普段お寺や神社に行かなくても、困った時には神様にお願いをしに行くようです。特にお正月には多くの人が列を作ってお願いに行きます。普段は祈りに行かないのに、どうしてお正月だけ急に祈りに行くのでしょう。しかも驚いたのは、日本人は神様に祈るとき、お金をあげています。ミャンマーのお寺では何にもあげなくても祈ることができます。ミャンマーのお釈迦様のほうがずっと優しくて欲がないと思いました。日本の神様はお金をあげないと願いをかなえてくれないみたいです。

          ちなみに、ミャンマーのお正月は1月1日ではないのですが、最近祝日と決まりました。ミャンマーのお正月は仏教に従い4月です。1月1日をお正月とするのは西洋的な考え方です。

まとめ

日本は仏教国ではなく神社も沢山あるので神道国と言った方がいいと思う。しかし、仏教と神道は明確に区別されていないことが不思議です。京都にある神社とかお寺は宗教の場というより観光地みたになっていると思います。日本の若者達は宗教についてあまり考えないなと思います。

著者 テッテアウン