筑波大学大学院に留学したミャンマー人の日本滞在体験記

日本のルール

国ごとに規則がいろいろあります。その国にいたら外国人でも規則を守るのは当たり前です。しかし国によって規則が細かく厳しいところと、そうでもないところ、また規則をよく守る国民とあまり守らない国民という違いはあると思います。日本は規則やルールが細かく厳しい国なので慣れるまで大変でした。その中でも特にごみ捨てのルールが大変でした。

目次

1.大学の寮でのゴミの捨

2.日本人家庭でのゴミ捨て

3. 外国人観光客のごみ捨て

4. ミャンマーのゴミ捨て

5. まとめ

1.大学の寮でのゴミの捨て

          日本はゴミの捨て方は特に厳しいです。日本へ行く前に、日本へ行ったことのあるミャンマー人から「日本はきれいな国だ」と聞かされていました。私はきっと日本の自然がきれいなのだと思っていました。実はゴミ捨てのルールのおかげで街がきれいであるとは知らなかったです。

日本ではごみを種類別に捨てなくてはならない、しかもいつでも捨てていいわけではなく、捨てる曜日が決まっている、これを最初に知った時、日本人は本当にそんな面倒なルールで決めたとおりにゴミを捨てているかと疑問でした。

学生の寮でも、ゴミの出し方についての注意書が張ってありましたが、気に止めませんでした。というか実は私はそのルールを一年間ほど守らなかったのです。 日本は張り紙が多すぎてどれが重要なメッセ―ジか わかりにくいです。そこでルールを守らなくても問題がないと思っていました。

ある日、ミャンマー人の友達のアパートに遊びに行ったとき、彼女が「明日はビンと缶を捨てる日だわ」といったので、私は「本当にそのルールに従って捨てていますか?」と聞きました。彼女は最初よく分からなかったので、ゴミを分別しないで捨てていましたが、近所の日本人の奥さんにすごく怒られたのでルールを意識して捨てるようになったそうです。

その時、日本人は本当にごみのルールを守っているのだと知りました。なぜなら、大学の寮は狭すぎて、ゴミを分けて置く場所がなかったのと、外国人が多かったので厳しくごみを分別する人が少なかったです。他のミャンマー人の先輩にもこのことについて聞いてみました。彼は大学の寮ではゴミを分別して捨てなくてもいいといいました。ですから大学の寮に住んでいた二年間は分別ごみのルールを守ったり、守らなかったりしていました。厳しく叱る日本人の奥さんもいなかったですし。

でも、研究室ではゴミ箱が種類別に分けてあったので,それに従ってすてていましたし、道でゴミをポイっと捨てることもしませんでした。道徳心がないのではなく、私たちには単に分別して捨てるという習慣がないのです。

2.日本人家庭でのゴミ捨て

次第に「日本がきれいな国だ」ということが、自然のおかげだけでなく、日本人のゴミの捨て方やそこから来る清潔感から来るということがわかってきました。

昨年(2019年)国際交流基金の日本語教師研修生として日本政府に招待され、再び日本へ行く機会がありました。その時、日本人の家庭にhome stayをする機会も作ってもらいました。日本人の家庭に泊まるのは初めてでした。日本人の生活についてホストファミリーとたくさん話をし、実際に生活を見ることもできました。

ゴミのことも話しました。ビンとか缶とかを捨てる時は中も洗って捨てるとはじめて聞き、とてもびっくりしました。「瓶や缶の中を洗わないと罰金を払うのですか?」と聞きました。罰金はとられないけれど、ルールを守らないでゴミを捨てるところは、市役所が収集に来てくれなくなるのだと言いました。日本人もいちいち大変そうですが、よくまじめにルールを守る国民だと思いました。でもよく考えると瓶や缶の中を洗って捨てると臭くならないし、衛生的です。日本人はそこまで細かく考えて本当に大変です。

3.外国人観光客のごみ捨て

留学中(2012年~2015年)よく上野公園に遊びに行きました。そのころは公園にゴミはなかったのですが、昨年(2019年)国際交流基金の研修中に再び上野公園へ行ってみたら、すごい量のゴミがちらかっていました。 私が留学していたころより外国人観光客が増え、外国人が遊びに来るとこうなるのか、と思いました。

タイ人の研修生仲間が大阪に行ったら、大阪駅もすごい量のゴミがあったといっていました。 昔はそうではなかったので、彼女も外国人がたくさん来るとこるは汚くなるといいました。安倍首相が外国人観光客を誘致し、たくさん来るようになったけれど、よいことばかりではなかった。日本は観光客のゴミ捨てのルールも厳しくするべきだとおもいます。

4.ミャンマーのゴミ捨て

          ミャンマーでは人々はゴミを道や公共の場でポイポイと捨てます。日本に行ってから、ミャンマーでのごみ捨てが気になるようになりました。日本人とミャンマーを旅行した時、道が汚いので本当に恥ずかしかったです。私は帰国してから、道でゴミを捨てなくなりました。でも日本でルールを守ってごみ捨ての習慣を身に着けても、帰国してからその良い習慣を続ける人もいますし、またミャンマースタイルにもどる人もいます。

          以前、ミャンマー人は捨てたいところにゴミを捨てていました。ミャンマー政府は道にゴミ箱を置きましたが、ごみを収集する時間が決まっていないので、ゴミがたまって腐ったりしました。

最近は、まだ道にごみを捨てる人はいますが、市役所が毎日ごみを収集に回るようになりました。生ゴミと乾いたゴミとに分けて捨てるように注意もするようになりました。こういうのは習慣ですから、やっているうちにミャンマーの町もきれいになっていくといいです。

5.まとめ

          日本のゴミ捨ての厳しいルールは、外国人にはわかりにくいばかりか、そもそもそういう習慣がないので守るのはとても大変です。でも、環境のために重要なことだとわかったので、ミャンマーでもゴミについてきびしいルールを作った方がいいと思っています。

 

著者 テッテアウン