筑波大学大学院に留学したミャンマー人の日本滞在奮闘記

日本の飲み会

それぞれの国の習慣や文化は異なります。海外に住むときその国の習慣や文化が自分には合わないこともあります。日本の大学院に留学したとき、私はミャンマーではしてはいけない飲酒の場である「飲み会」に誘われました。

目次

1.日本の飲み会

2.ミャンマーの文化とお酒

3.大学での飲み会-日本とミャンマーの文化的違い

4.まとめ

1.日本の飲み会

日本人は、夜な夜なお酒を飲みながらコミュ二ケーションをとるパーテイを行うことがあります。外国人は好きな人もいますが、不快に感じるひともいます。飲み会は授業が終わった夜に行われるので、夜は自由に過ごしたい人もいます。

日本の会社員の人たちも仕事が終わったり、プロジェクトに区切りがついたりすると「飲み会」をします。これはほとんど日本独特の文化だと思います。

2.ミャンマーの文化とお酒

ミャンマー人は敬虔な仏教徒で、五戒を守ります。五戒とは地獄に落ちないためにしてはいけないことで、①生き物を殺してはいけない ②他人のものを盗んではいけない ③不道徳な性行為をしてはいけない ④嘘をついてはいけない そして5つめがお酒を飲んではいけないのです。 特にお酒を飲むと、馬鹿になり悪いことをしたり、お釈迦様の教えを守らなくなるので最も非難されるべき悪いこととされています。ですからミャンマーでは飲酒は絶対によくないことです。ただ、最近は男性がレストランでお酒を飲み、仕事の話をするようにもなりました。若者たちが友達と外出した時にちょっと飲む人もいますが、少ないです。

しかし文化として、女性は今でも絶対にだめです。ミャンマー人の女性はお酒を飲んでいる人と話をすることも、お酒を飲む人と同じ場所にいることも、とんでもないことなのです。

ミャンマーではよい女性であるためにしてはいけないことがたくさんあります。例えば、大勢の人の前で、大声で笑ってはいけない、とか、膝や太ももが見えるように座ってはいけないなどですが、お酒を飲む女性は一番悪いです。

3.大学での飲み会-日本とミャンマーの文化的違い

日本に来て大学院の研究室の指導教授やゼミの先輩、後輩が参加する飲み会に初めて誘われた時、私はびっくりしました。お釈迦様との約束をまた日本で破ることをしなくてはならないのです!大勢で地獄落ちのために集まるのでしょうか?

しかし強制ではなく、お酒を飲めない人はジュースを飲んでもいいようでしたので、勇気を振り絞って参加することにしました。何を話すのか、何を聞かれるのかと心配でした。でも実際はリラックスした雰囲気の、悪いものではなかったので、以後飲み会には参加するようになりました。

大学院での飲み会は主に研究室の先生と学生が参加しました。学期始め、学期末、研究室のプロジェクトが終わったときなどに飲み会がありました。研修旅行に行ったときや、研究調査が終わった日にも行いました。そんなときは地元の人や研修先の人たちも参加しました。大人数の知っている人、知らない人が和気あいあいと実に楽しそうに時間を過ごして仲良くなるのです。日本の飲み会は単にお酒を飲んで酔っ払うだけの目的ではないことが次第にわかってきました。

また、大学院の飲み会の支払いは指導教授の先生が全部払ってくれる時もあり、たいていは先生たちが大部分のお金を出して残りを学生たちが割り勘で払うこともありました。先生が大部分を払って学生が割り勘になったときは、その場で金額を計算するので、私はいくら払うのか心配になりました。ミャンマーでは大勢で食事をする場合は、誰が払うか、割り勘ならいくら払うか、事前に決めてあります。先生と学生が一緒に食事するときはだいたい学生たちが払うことになっています。

日本で飲み会に参加するようになって、勉強の事、研究の事、その他たくさんのことを話して知識を得ました。食事しながら話をするので、堅苦しくなく普段なかなか得られない知識を得るチャンスにもなりました。日本語も上手になったと思います。他のゼミの人とも出会い仲良くなりました。学生同士で研究の悩み、日本の生活の悩みなどいろいろなアイデアももらいました。ですから、飲み会にはメリットが多いです。しかし、飲み会はゼミの延長なので、私は楽しかったかと聞かれれば、楽しくはなかったです。

5.まとめ

    日本の飲み会は、和を大事にする日本人らしいコミュニケーションの場で、結束、情報交換、相互理解のためにあるものです。お酒はそれを少し助けるためのものです。多分、私はお釈迦さまとの約束を破っていないと思います。