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筑波大学大学院に留学したミャンマー人の日本滞在体験記

日本という目的の問題

日本という目的の問題

日本は先進国で発展しているので観光や勉強、仕事をするために日本へ行きたいミャンマー人は多いです。私はヤンゴンで日本語を教えているのですが、日本で仕事をしたいたい、日本の会社で働きたいという目的で日本語を勉強する人が増えてきました。ヤンゴンだけでも日本語を教える学校は約300、マンダレーにも60ちかくあります。自分の目的どおりに日本へ行ける人もいますが、あきらめて他の国へ行く人もいます。日本に行くのは難しいという声が多いです。実習生、特定技能生として何が難しく、何が問題かを私の経験に基づいて伝えます。

目次

1.日本語学習者のこと

2.試験制度のこと

3.お金のこと

4.   まとめ

 

日本語学習者のこと

特定技能、ミヤンマー、日本語能力試験、外国人材紹介

日本語とミャンマー語の文法は似ています。しかし日本語の発音は似たような発音が多くて難しいです。例えば八日(ようか)と四日(よっか)は似ているけど意味が違うし、美容院(びよういん)と病院(びょういん)も似ていますが意味が全然違います。美容院に行くつもりで、「びょういんにいきます」というとみんなに心配されます。ですからミャンマーでは日本語は難しい、おぼえにくい、日本語を勉強したくないという人は多いです。熱心にまじめに勉強する人もいますが、勉強しなくても日本に行ったら話せるようになるといってあまり勉強しない人もいます。

私は日本語の教師として多くの生徒を教えていると、学校を卒業して時間のたった人はあまり日本語の勉強ができないようです。その一方卒業したばかりの人や在学中の人は日本語を勉強してよく上達します。

でも私は日本語の勉強ができるかできないかは、年齢や教育レベルと関係なく、意思の問題だと思います。日本語をよく勉強して日本に働きに行った人は多いです。でも、日本に行きたい、でも勉強したくないといってのんびりしている人も実に多いです。本当に真剣に日本に行きたい気持ちがあるのかと私は思います。日本に行くために日本語を勉強する、といって地方からヤンゴンに引っ越して、二年間ぐらい勉強していても、ちっとも日本語の試験に受からない人がたくさんいます。

一方、多くの人がいうには韓国語の試験は日本語の試験より簡単だそうです。反対に日本語の試験は年々難しくなっていきます。ひっかけ問題もあります。日本語学習のやる気をおこさせるより、試験に落とすことが目的なのではないかという印象すらもちます。韓国語と日本語では国が行う試験の目的が異なるように感じます。

ですから、日本語の勉強は難しいし、試験はもっと難しくて手に届きそうにないとなると、勉強も志も捨ててしまうのではないかと思います。

試験制度のこと

特定技能、ミヤンマー、日本語能力試験、外国人材紹介

          技能実習生として日本に行くために、以前は面接で選ばれてから初めて日本語を勉強し、そのあと日本に行かせてもらっていました。日本語の試験を受ける必要はなく、六か月間の日本語の授業を受けるだけで実習生として日本に行けました。今は日本語N4レベルまで必要になりました。ですから日本語を勉強しないと日本に行けなくなりました。

また、2019年から特定技能制度が始まりました。特定技能は日本語ばかりか専門分野の技能試験もあります。日本政府は資格をとってほしいのでしょう。しかし特定技能試験はミャンマーでうけられる人数が限られています。応募した全員が受けられるわけではありません。多くの人が特定技能試験を受けたいですがチャンスがすくないです。しかも試験の申し込みはネットだけです。田舎はネット環境が悪いし、田舎の人たちのITレベルの問題もあってなかなか申し込みがうまくできません。試験もパソコン操作になれていない人が多いので、初めて受けるテストがオンライだとストレスになります。国によってネット環境やパソコンの普及率が違うので、そういうところを考慮してもらえないものかと思います。

お金のこと

          技能実習生として日本に働きに行く人は、ミャンマーの送り出し機関に2800ドル払わなければなりませんでした。その金額はは労働者階級にとってはとても高額なので、みんな借金して払います。当然一回で全部返済できないので、何回にもわけて返済しますが、借金には高い利息が課されるので多くの借金した人たちがこまっています。

          特定技能で日本へ行く場合は1500ドル/1600ドルがミャンマー政府の決めた、特定技能労働者が送り出し機関へ支払う金額です。地方からヤンゴン、マンダレーという大きい町に来て日本語を勉強するには授業料と生活費がかかります。ミャンマーには日本のようなアルバイトがないので、日本語を勉強するための学費と生活費は家族に支えてもらいます。だから日本にいって働くということは、「お金がかかる」ということが常識になっています。お金がかかるのに長い時間たっても日本にいけない人がたくさんいます。日本をあきらめてほかの国へ出稼ぎに行く人は今後も増えると思います。

まとめ

日本政府の外国人雇用制度には多くの問題があって、特定技能を始めたのはいいけれど、技能試験がいつ開催されるのかわかりにくく、試験を受けられる人は限られています。また特定技能は14業種と決めたけれど、試験の日程ややりかたは業種ごと(担当する官庁ごと)足並みがバラバラで、情報が混乱しています。日本大使館に質問しても、「担当する社団法人に聞くように」と、社団法人に質問すると「メールで英語の質問を送れ」とたらいまわしです。日本語の試験も難しく、日本は本当に外国人に門戸を広げたのでしょうか? 

著者 テッテアウン