ミャンマーの迷信
今でも民族ごとにいろいろな迷信があります。ミャンマーでは地方・民族ごとに様々な迷信があり老若男女問わず信じています。私はビルマ族なので、ほかの少数民族の迷信は深く語れませんが、ビルマ族の迷信について紹介します。
目次
- 土曜日に生まれた人
- 葬式
- 鳥
- 曜日について
- まとめ
1.土曜日に生まれた人
ミャンマーでは土曜日に第一子が生まれたら家族に悪いことがおこると昔の人は信じました。現在も少しその迷信は残っていると思います。もし、第一子が土曜日に生まれたときは、親は自分の子供を他の人に売るまねをします。子供を売るまねをする際には、買うまねをする人からお金をもらって、その人に子供を売ったふりをします。あるいは親がナイフを持って子供の体の上で殺すようなまねをすることもあります。私は第一子長女で土曜日に生まれたので、母はお祖母さんに200チッャトもらって売ったふりをしたと聞かされました。
しかし面白いことに、末っ子は土曜日にうまれると幸運が訪れると信じられています。末っ子は土曜日に生まれると経済が良くなりお金持ちになると信じて、みなとてもよろこびます。さらに幸運をもたらすのでその子を家族皆があまやかします。
2.葬式
ビルマ族には葬式にまつわる迷信もたくさんあります。人が病院とか家の外で死んだ場合、死体はその人の家、村、町の中に入ることができません。死体は町はずれに置かなくてはなりません。なぜかというと、家の外で死んだ人を家に入れると、不幸が起こるという迷信があるからです。これは昔の迷信で、都会に住んでいる人たちは近頃ではあまり信じていないかもしれません。
しかし家の中で死んだ場合は、二日間家族が弔問する人を待つために家の中に安置します。遠くに住む親せきや家族が死んだ人に最後に会うことができるようにするためです。
ミャンマーは葬式のとき死者がでた家にお金を持っていく習慣があります。そして葬儀で遺体を丘の上に運んで埋葬するまでの道では、そのもらったお金を撒きながら行進します。 葬儀についていく人たちは撒かれたお金を拾ってもらっていいことになっています。私も子供の時葬儀で撒かれたお金を拾ったことを覚えています。
3.鳥
家の前にハゲタカが来るとその家に不運なことがくると信じます。日本ではこれはカラスだと聞きました。病気になってる人の家の屋根にハゲタカとまると、その病気の人は死ぬと信じます。私の母親から、それは本当だと聞きました。今はハゲタカの数が減りあまり見ることはないのですが、ハゲタカには不吉な鳥だという迷信が根強く残っています。
4.曜日について
水曜日に髪を洗うとお金がなくなるという迷信があります。これは仏教と関係があるとおもいます。お釈迦さまは水曜日に生まれたので、その日に髪を洗うのはよくないという考えかもしれません。
若者たちはその迷信を信じていないようですが私は信じています。ですから私はお金をもらえる予定があったら水曜日に髪を洗わないようにしています。やはり年配の女性は迷信を信じやすいと思います。そして都会の人より田舎に住んでいる年取った女の人達の方が迷信を信じていると思います。
また、月曜日に仕事を始めるとその日には仕事を終えられないと多くの人が信じています。私も月曜日に始めた仕事は一日では終わることができないと信じています。迷信とはわかっていますが、本当に月曜に始める仕事はその日のうちに終えられないのです。
5.まとめ
迷信を信じすぎるのは良くないかもしれませんが、注意したほうがいいと思います。世界でも13日は縁起の悪い日とされています。13日には何となくみんな気を付けているようです。一方自分の意志で決められない生まれた日が幸運とか不幸とか決めるのは悪いとおもいます。
著者 テッテアウン